ここで
『朝田と一緒とかこのクラスの大学進学率


糞るな』


『やかましいわ!』


私と大山は出身中が同じでよくこーやって


絡む程度の仲。特別仲がいいってわけでもなくて。


6年間で初めて一緒のクラス。


大山とは少し話す程度だったけど、出身中


3人もいたら本当に楽しそう。



それからの授業は本当に楽しかった。


受験生何て事を忘れるぐらい授業中に


莉奈と語り散らしたり。


結局莉奈と私のタイプのイケメンはいなくて、


莉奈は他校の子と付き合った。


私も今は年上の人と付き合っている。


不良で、しかも私は浮気相手。


こんな恋愛しかできない自分が悔しいけれど


本気で人を好きになったことがない私から


したらそれがなんだか本気なのかなと


いつも、とりあえずつきあう。


『おい。朝田。』


『なに?』


大山の不機嫌な声で莉奈との恋話が止まる。


あー大山の機嫌悪い時っていっつも喧嘩になるのに…


『授業中ぐらい静かにしたら?お前仮にも


受験生だろ。賢くもないのに、ちゃんと受けね


ーと留年すんぞ。黙ってろ。』


『はぁ?なんであんたにそんなこと言われなく


ちゃいけないの?あんただってうるさいじゃん


自分が苦手な科目だけそんなこと言うんじゃ


ねーよ自己中。』


私達は一通りと口論し合うと睨み合ってお互い


黙る。


3年始まってから毎日こんなんだ。


私達はもとから多分相性が合わないのか


まぁ。中学の時も何回か喧嘩したことあるけ


れど。本当に大山は口だけは強い。



せっかく仲良くなれると思ってたのになぁ。


『もぉ〜あんたさ、大山と喧嘩するの


やめなさいよ〜。』


『だって、大山私には言うのに莉奈には言わ


ないってところもおかしくない??本当腹立つ』


『まぁ、〜。あんたの方が言いやすいとかじゃ


ない?』


『いやいや公平に言って欲しいよそれぐらい!笑』


大山には本当に困る。んーけどあっちからした


らこっちの話し声で迷惑してるだろうけど…


大山だって国語の時とかうるさいし!


大山とはとことん相性合わないんだろうな〜。



その日の夜、寝ようかなと思っていたときに


大山からLINEが来た。



【おーい】


【なに?】


あーそっけなくしすぎたかな。


【なにってゆうか、暇。】



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