紅蓮の姫君
「あそこへ行く。」
「……⁉︎…ですがアラン様、正体が分かり兼ねません。あまりにも危険すぎます‼︎」
「その危険の為にお前が存在しているんじゃないのか?」
膝をつくエドをアランは命令するように見つめる。
青く輝く瞳に、エドは目の前の青年を一人の人物と照らし合わせた。
(やはり、親子は似るものか。)
その言葉に威圧を感じたエドが、それ以上アランに反論するのは不可能となった。
「行くぞ、エドワード。」
「…かしこまりました。」
アランはその言葉だけ聞くと、優雅な動作でその場を後にした。
(全く、国王陛下によく似たものだ。)