お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「藤丸さんは、モノじゃありませんから!!!誰と居たいかなんて、本人が決めることです!!」

背中に掛けられた言葉に、何かがぷつんと弾けて私は思わず叫んでしまった。



半分だけドアを開け放していたせいで、その声は廊下に響く。

「失礼します」
呆気にとられた梶原さんの顔になんて目もくれず、私はエレベータへ急いだ。


エレベーターの中には私1人で、静かなモーター音だけを響かせて下っていく。


藤丸さんと梶原さん、想像すればするほどお似合いだと思う2人。


お似合いだと分かっているのに、想像するだけで私の胸がドロドロとした感情が押し寄せてきていっぱいになってしまう。


< 165 / 291 >

この作品をシェア

pagetop