お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
溶け始めていた心は、急に冷静さが戻ってきて、昼間の梶原さんや桐谷課長の言葉が頭の中を駆け回る。


「もう、藤丸さんとは一緒に居ることが出来ないって思いました」

どうにか紡ぎ出した言葉に、どっと涙がこぼれ始める。

こんなこと、言いたくなんてなかった。
自分の紡ぎ出した言葉に、自分の胸が引き裂かれるような後悔が押し寄せてくる。



「琴理…」

抱きしめていた腕を下ろし、私をひき剥がすようにして藤丸さんは、私と距離を取って顔を覗きこんでくる。

もう涙でぐしゃぐしゃな顔なんて見て欲しくないのに。

覗きこんだ藤丸さんの瞳は揺らいでいて、私以上に傷ついた顔をしている。

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