お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「藤丸社長の反応、私のこと覚えていないでしょう」

反応を探るようにしていた近藤というインタビュアーにクスクスと笑われる。


「真聖女子大付属幼稚舎の同級生だった近藤です。前回の同窓会でお話ししたじゃないですか」

「はぁ。」


張り付けたような愛想笑いで返事した自分に、近藤さんは「もう」と笑っていた。


「あっ、そうそう。ほら、同窓会の時、私に琴理のことばかり聞いてきたじゃないですか。琴理の親友の近藤美夏です」

なんとなく思い出した。


もちろん目の前の近藤さんの名前も容姿も全く覚えていなかった。

小さい頃大好きだった「あかいことりちゃん」に会ってみたいという興味本位の気持ちで参加した同窓会。



たまたま座ったのが、今目の前にいる近藤さん。

「あかいことりちゃん」について尋ねてみたら、親友だと、今でもよく会っているというから同窓会では彼女にそのことばかり訊ねてしまったのだった。


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