お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~

◆◆

「藤丸さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」


祖父をどうにか言いくるめた夜から1週間が経っていた。



結局、祖父の前では赤井さんが気になると言ったものの、その後進展どころか会うことすら出来ていない。
ましてや、連絡先すら知らないのだからどうしようもないのだ。


今日は、地元企業の買収を聞きつけた、ローカルなタウン情報雑誌の取材を受ける。


インタビュアーに渡された名刺には近藤美夏という名前。

目鼻立ちのくっきりとした顔立ち。
オフホワイトのブラウスに濃紺のタイトなスカートは、一緒に同行していた第2秘書の麗奈いわく、自分に自信のある女の証らしい。


「麗奈、お前だって時々同じような格好しているじゃないか?」
「私は、自分に自信なんてないですから」


謙遜なのか、ぶりっこなのか。

麗奈は少し顔を赤らめて笑った。

< 220 / 291 >

この作品をシェア

pagetop