お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
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「藤丸さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」
祖父をどうにか言いくるめた夜から1週間が経っていた。
結局、祖父の前では赤井さんが気になると言ったものの、その後進展どころか会うことすら出来ていない。
ましてや、連絡先すら知らないのだからどうしようもないのだ。
今日は、地元企業の買収を聞きつけた、ローカルなタウン情報雑誌の取材を受ける。
インタビュアーに渡された名刺には近藤美夏という名前。
目鼻立ちのくっきりとした顔立ち。
オフホワイトのブラウスに濃紺のタイトなスカートは、一緒に同行していた第2秘書の麗奈いわく、自分に自信のある女の証らしい。
「麗奈、お前だって時々同じような格好しているじゃないか?」
「私は、自分に自信なんてないですから」
謙遜なのか、ぶりっこなのか。
麗奈は少し顔を赤らめて笑った。