お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「どんな夢?」
今度は渉さんが眉間に皺を寄せる番みたいだ。わずかに眉間に皺をよせた渉さんは、私に心配そうに尋ねてくる。


「いつもの夢です。幼稚舎の頃のからかわれる夢。でも今日は、いつもの男の子が出てきました。」

微笑んだ私に、渉さんは小さく鼻を鳴らして照れたように笑っている。

「今日は初めて男の子の顔を見ることが出来たんです。男の子だと思ってよく見たら、私の知っている渉さんでした。」

答えた私は、藤丸さんを見つめる。
見つめた先にあったのは見たこともない程真っ赤な顔して、渉さん。

その瞳はわずかに揺らいでいた。

< 283 / 291 >

この作品をシェア

pagetop