お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「ちなみに、その夢って悪夢だった?」

照れ隠しなのか、渉さんは視線を逸らして小さく咳払いをしたあと、どこか心配そうな顔をして尋ねた。


「いつもの通り最初は悪夢でしたよ。だから眉間に皺寄せちゃったのかも。」

「うん…」

心配そうに私の顔を覗きこむ渉さんは小さく相槌をうつ。

「あっ!!でも、渉さんが助けてくれて、2人で手を繋いで歩いて消えて行きました」
「そう、それなら良かった」

努めて明るく言った私に渉さんは心底安心したようなため息をもらしながら答えてくれた。


そして、もう一度だけ私のおでこに小さなキスを落とした。


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