お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「私は自分の名前がずっと、嫌いでした。小さい頃、名前でからかわれてきたトラウマもあったし。だって、今の子供には「ことりちゃん」って名前たくさんいるけど、私が小さい頃には周りに居なくて、苗字だって「赤井」だから、今でいうキラキラネームですよね。」


頬を膨らませた私に渉さんは苦笑いで返す。

「でも、この数日で私、初めてこの名前で本当に良かったって思いました。名前をつけてくれた両親に心から感謝した位」

「どうして?」


耳元で優しく尋ねられて、私は急に恥ずかしくなってきて渉さんの胸に顔を埋めて呟いた。


「渉さんが、私を見つけてくれたから」

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