お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「藤丸さんって、私と同じ年なのに、時々言うことがすっごくオヤジっぽいですよね」
少し頬を膨らませながら、悔しくて嫌味を言ってみると藤丸さんはさらに楽しそうに笑う。
「30過ぎたらいい大人でしょ?お互いに。そうそう、琴理ちゃん。僕たち同じ歳なんだから……!!!っていけねぇ。もうこんな時間」
藤丸さんはリビングの時計が視界に入ったようで、時間を確認すると、慌てたようにして、コーヒーメーカーをセットし、浴室へ入っていく。
それからの数十分で、藤丸さんはあっという間に社長オーラ丸出しのスーツ姿に変身した。さっきまでの柔らかい雰囲気とは一変、戦闘態勢だ。
コーヒーを自分でカップに注ぎ、飲み干すとあっという間に玄関で靴を履く。
私はというと、呆気にとられたままで起きぬけのパジャマ姿のままで、送りだそうと玄関まで後ろを付いて歩く。