お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~

「じゃあ、行ってきます」

「いってらっしゃい」

玄関のドアを開ける前に、藤丸さんは私に振り向いて挨拶をしたから、それに返事をしたまでの事。

それなのに…。

 

なんなんだ、この感じ。かなりくすぐったい感じがする。

これじゃあ、まるで……。

 

「なんか、新婚みたいだね」

 

藤丸さんだって、同じことを思ったみたいで、二人して顔を見合わせると吹き出して笑い始める。





「そうですね」

 

「琴理ちゃん、さっき言おうと思ったんだけど。僕たち同じ歳なんだから敬語辞めない?それに、家の中で名字で呼ばれ続けるのも……。いずれ、琴理ちゃんも藤丸姓になるんだし。」

 

「なりません!!!」

 

 

私が藤丸さんの言葉を突っぱねると、藤丸さんは右手で口元を隠して肩を震わせる。
はいはいと私をあしらうかのように答えると急いで出勤していった。

 

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