その男、猛獣につき
時刻は18時。

いつもは21時過ぎる治療手技の先生の指導もなく、時間がすっぽりと空いてしまった。

 

外は今日一日、どんよりと雨が降り出しそうな曇り空。

「最悪の誕生日…」

私はリハビリ室の窓から外を見ながら、呟いた。

 

今日は私の21回目の誕生日。



今年は実習で、それどころではないと分かっていたし、1人で過ごすことになるのは覚悟できていたけど、まさか前日に振られることになるとは思ってもみなかった。

 

しかも、相手は実習先のバイザーで。


「忘れろ」なんてこっぴどく振られてしまった。

そして、バイザーに避けられるという、最悪のシナリオ。

 

これで、実習まで「不可」なら、最悪すぎて笑いさえ出てきてしまいそうだ

 


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