その男、猛獣につき
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「来週は、送別会しようよ。舞花ちゃんの」
今週のバスケの練習も無事に終わり、敦也さんはスマートフォンを操作しながらこちらの返事なんて聞かずに計画を立て始める。
結局、レポートも発表用の資料作りも朝方までかかって作成して、今週もまた車椅子バスケについてきてしまった。
先生のお迎えもきっと2人きりだと思って、心臓が出てきそうなほど緊張していたのに、先生は敦也さんの車で2人でお迎えに来たので、なんだか拍子抜けしてしまった。
どうやら2人で明け方まで飲んでいたらしく、車の中は敦也さんが興梠先生やしげちゃん先生の失敗談を話してくれた。
先生はそれを静かに聞きながら、ときどき反論してはしたけれど、楽しそうに笑っていた。
友達の前では、こんな楽しそうな顔もするんだ。
私は後部座席から、時折先生の横顔を覗き込んでは胸がキュンとするのを感じずにはいられなかった。