その男、猛獣につき

キスは胸から、指先を通り、内腿へと移動すると、私は息が漏れ出る。

私の芯の部分は、すでにとろけてしまっていて、先生が私との隙間を埋めていく。


「んんっ…主税さん…」
先生、もとい主税さんの腕の中で、彼の名前を呼びながら私は意識を手放した。




目を覚ましたら、私はいつの間にかベッドに移動していた。
隣では上半身裸の主税さんが、私の毛先に指先を絡ませて遊んでいる。

「起きた?」
「すみません、私…」

「俺こそ、ごめん。止められなかった」

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