その男、猛獣につき
気づいたら、車イスバスケを楽しむ有田を目で追いかけている自分に気付くのに、そう時間はかからなかった。
絶対、敦也が余計なこと言ったからだ。
有田が、実習生じゃなかったら……。
どこからともなく、そんな想いが沸々と沸き上がってきたものの、気づかないふりをした。
帰りの車の中で、つい仕事に対して熱弁してしまった俺を、またもやキラキラとした羨望にも似た眼差しでみる有田に、鼓動が跳ねあがる。
意識すれば、意識するほど鼓動が高鳴るのを感じた。