その男、猛獣につき

何も言い返すことが出来ない。

「そう、それならいい。」

俺の一言に、有田の顔は、パァっと晴れ渡ったように明るくなる。


「興梠先生!!!先生の昨日の話のおかげで、なんとなくだけど、私理解できました。今週からは、自分なりに森田さんや他の4人と向き合って、頑張ります」

 

何か吹っ切れた笑顔の有田は、眩しいくらいの笑顔を見せる。



宣戦布告とも取れる決意表明に、戸惑いを隠しきれない。

「おぉ、頑張れ」



有田の後ろで、竹内さんと嶋本さんが

「昨日って何?」

と2人でコソコソ喋っている事にも動揺して、頑張れと応援する言葉しか発するが出来なかった。

 
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