シークレットな関係
されたことを言うと、もしかしたら嫌われるかもしれない。
でも言わないままでいるのは、この先ずっと、この事件のわだかまりが残ってしまうだろう。
それは、お互いに辛いことだ。
「いいよ、全部、和哉に聞いてほしい」
ベッドの上に向かい合って座り、宅配が来たことから順に警察から聞いたことまで話すと、彼はたまに相槌を打ちながら真剣に耳を傾けていた。
「私のこと嫌いになった?」
「こんなことで嫌いになるわけねえだろ。でも、改めてマネージャーさんに礼を言わないとな」
「そうだね、すごく感謝してる」
真剣だった和哉の目がふわっと優しくなり、そっと私の頬に触れてきた。
親指で唇の輪郭を優しくなぞられ、胸がトクンと鳴って、もっと触れてほしいと願ってしまう。
「桃花、今俺に触られるの、怖いか」
「そんなことない、逆。お願い、和哉、上書きして」
「・・・分かった」
犯人に触られたところ全部、彼の手と唇で打ち消してほしい。
あの嫌な顔を忘れさせてほしい。
彼は私のそばに寄り、手のひらで頬を包んで優しいキスをくれた。
そして首筋と手首にもキスをしてくれる。
気遣うように肌に触れながらゆっくりベッドに倒されて、髪が撫でられた。
今の彼は甘い獣というよりも、優しい獣だ。
「桃花、愛してる」
「私も、和哉のことが大好き」
そう言った瞬間、濃厚で頭が痺れるようなキスをされ、気づけば一糸まとわぬ姿になっていた。