シークレットな関係
「櫻井も努力してるだろ。再ブレイクする可能性は十分にある。チャンスを掴めると信じてる。そうでなきゃ協力しねえよ」
「ありがとう。そうだよね、私がんばる」
なんだか力が湧いてきた。信じてくれる人がいるって、すごく嬉しい。
笑顔を向けると、高橋もフッと笑った。
それがすごく優しく見えて、また胸の奥がちくんと痛んだ。
「高橋はいいマネジャーになれるよ。転職したら?うちの事務所に来る?」
「バカか、興味ねぇよ。・・・ほら、これからもがんばる櫻井に、これやるよ」
デスクの上に焼きプリンが一つ置かれた。
これは高橋が食べるために買って来たんじゃないの?
「いいの?」
「好きだろ、それ。給食で出たとき、嬉しそうに食べていた」
「うん。すごーく好きなの。嬉しい!」
グリンピースに引き続き、私の好き嫌いを覚えてくれている。
人のことをよく見て、よく覚えているのだ。
だから、若くして課長職につけるのかもしれない。
焼きプリンと高橋の励ましでパワー十分になった午後は、仕事の効率も上がった。