そばでいつも…
高校入学っ!~青春の始まり~
季節は、春。

新しい制服にバッグ、全てがキラキラして気分が舞い上がっちゃうこの季節。
あたしは、桜の木の下を歩き、ドキドキしながら学校に向かっていた。

あたし、田中 沙柚璃は、今日から高校01年生になった。
自分は、人が変わったみたいにイメチェンをした。
髪型も変えて、ショートボブにした。
そう、この日がすごく楽しみだったの。

でも、1つ問題があった。
あたしの成績は、まぁ、そこそこなんだけど…。
地元の高校だからかもしれないけど、同中の人がいっぱいいるんだ~。

あたしの周りからは、楽しい笑い声や新しい友達をつくっている子もいた。
やっぱり高校って楽しいところなんだ~って確信した。
そんなことを思いながらぼーっとして歩いていると後ろから、

「よっ!ぼんやり女っ!!何そんなしけた顔してんだよっ!」

そう、この嫌味な男が同中の内田 俊太だ。
しかも、不運なことに隣の家に位置してます!!

「何よぉ!ぼんやりなんかしてないしっ!!
 しけた顔は、もともとだしね!!」

あたしは、負けじと言い返した。

「何なんだよお前。むきになりやがって!」

拗ねたような顔で俊太は言った。

「なんなのよ!!あたしは、中学の延長戦みたいにしたくないのっ!
 もう話しかけないでよ!!!」

あたしは、大声で俊太に怒鳴った。
周りの人々は、あたしを一斉に見た。
あたしは、そのまま走って学校へ向かった。


高校生活最悪のスタートをきってしまった。


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