水男(ミズオ)
高山がセピア色の過去に思いを巡らし
夜も更けていく頃


ベイエリアの俊介のマンションでは
凄惨なショーが始まろうとしていた。



下着姿の美女を料理しようと
悪魔のシェフが腕を振るう。



そして美女は血をまき散らして
息絶え


シェフはうすら笑いを浮かべながら
美女だった肉塊を


鍋に放り込む。


そんなショーの開演まで
あと1分。


シャワーを浴び終えた俊介が
頭をバスタオルで拭いている。


俊介の目線の先には
ソファーに横たわる亜美。

亜美は目をつぶったままだった。


俊介は興奮が抑えられない。


喉をごくりと鳴らした俊介は
うすら笑いを浮かべながら


一歩


また一歩と亜美に近づいていく。
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