専務とお見合い結婚!?
「この状況でほめられると、かなり嬉しいんだけど?」
「あ、別に深い意味はないです……」
専務からパッと目をそらして、草履を履いた。
履き慣れていないから、上手く歩けなくてもどかしい。
でも、専務は私の手を握ったままでいてくれるから、何とか転ばないで済みそうだ。
庭は、私は想像していた通りの日本庭園。
草木は丁寧に整えられていて、テレビの中でしか見た事のない鹿威しがカコーンとにごりのない音をたてている。
「何?鹿威しに興味あんの?」
「いえ、生で見るのは初めてなので、すごいなーと思って……」
「目がキラキラして、子どもみたいに可愛い」
「か、可愛いって……っ!」
また、ハートを揺さぶるような事をサラッと言う……。