専務とお見合い結婚!?
営業で回っていた時も、車内での沈黙はよくあった事だったから、特に気にする事はなかった。
私も敬語ナシで話すのは一苦労だったし。
流れる景色をボーっとしながら見ていた。
すると、車はホテルの駐車場へと入っていく。
「え、専務?ここ、ホテルニューガーデン村上ですけど?」
「そう。ここの43階にある展望レストラン」
「え、ちょっと私、そんなにお金持ってないですって」
「何言ってんの。オレは婚約者に金を出させるように教育されてないよ?」
専務はシートベルトを外して、車からおりる。
私も慌ててシートベルトをはずすと、外からドアを開けられた。
「いいよ、慌てなくて」
「あ、ど、どうも……」
でも、待たせるわけにはいかない。
車をおりると、専務は私の肩をつかんだ。