専務とお見合い結婚!?


営業で回っていた時も、車内での沈黙はよくあった事だったから、特に気にする事はなかった。


私も敬語ナシで話すのは一苦労だったし。


流れる景色をボーっとしながら見ていた。


すると、車はホテルの駐車場へと入っていく。



「え、専務?ここ、ホテルニューガーデン村上ですけど?」


「そう。ここの43階にある展望レストラン」


「え、ちょっと私、そんなにお金持ってないですって」


「何言ってんの。オレは婚約者に金を出させるように教育されてないよ?」



専務はシートベルトを外して、車からおりる。


私も慌ててシートベルトをはずすと、外からドアを開けられた。



「いいよ、慌てなくて」


「あ、ど、どうも……」



でも、待たせるわけにはいかない。


車をおりると、専務は私の肩をつかんだ。


< 56 / 82 >

この作品をシェア

pagetop