専務とお見合い結婚!?
不意打ちでキスされて、私は固まってしまう。
「さっき名前じゃなくて役職名で呼んだからペナルティね」
「あ、う……」
高級ホテルに入ったものだから、驚いちゃってついつい専務と呼んでしまった。
でも普通に会話を続けたから、専務は気づいていないと思ったのに。
油断はできないなと私はため息をつく。
車をロックして、エレベーターホールへと向かう。
「……それと勤務時間外は、オレ以外の男の名前口にするのも禁止ね」
「え?」
「かすみが山田と同期で、仲がいいのは知ってる。だが、オレにとってそれは面白くない」
ああ……。
さっき黙り込んだのはそれが理由?
「同期だけど、仲がいいっていうのはどうだろ……」
「山田は横浜支社でかなりモテてるからなー。本社に来てかすみをとられたらオレが困る」
専務はそう言って私の肩を抱き寄せる。