専務とお見合い結婚!?


「……あの、出られないんですけど」


「課長に言われただろ?2時からミーティングだと」



冷たい口調にズキッと胸が痛むけれど、私は顔を上げずにコクリとうなずいた。


だから、会議室のセッティングに来て、終わったから戻るところ。


専務がそこにいたら、他の人が入ってこれないと思うんですけど……。



「だから、出さない。これからオレとかすみのミーティングの時間」


「……はいっ?!」



驚いて顔を上げると、冷めた目で専務が私を見下ろしていた。


こんな顔を見るのは初めてかも……。


少し恐怖を感じて、すぐに視線をはずす。



「い、意味がわかりませんけど」


「こうでもしなきゃ、話を聞いてくれないし、してもくれないだろ」


「……弁解ならもうしなくて大丈夫ですよ。理解してますから」



ため息まじりで私はそう言った。


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