専務とお見合い結婚!?
あの時、花を生けたという偶然が、まさかここに繋がっていただなんて……。
「祖母は相当かすみの事を気に入ったみたいで。最初はどういう事かわからなかったけれど、一緒に過ごしてきてよくわかったよ」
専務はポンポンと私の頭を優しくなでながら、微笑んだ。
あの日の会長夫人に似た、あたたかく、やわらかく……。
「回りくどい手を使って悪かったと思っている。だけど、これだけは信じて欲しい。オレはかすみを愛している」
「専務……」
「お見合いの時に言った言葉に、何一つ偽りはない。絶対にキミを幸せにするから、オレと結婚して欲しい」
お見合いの時と同じ。
まっすぐ、真剣な瞳が私の姿をとらえている。
夢じゃなくて、これは現実。
「……っと、これも」
専務は思い出したようにポケットに手を突っ込んで、小さな箱を取り出した。