たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
 


彼女のその言葉に、私は曖昧に笑って一度だけ頷いた。


そして、彼女から携帯を受け取ると、再び言葉を綴って画面を彼女へと向ける。



「(今、私から聞いた話はTwitterに書くも書かないも、あなたの判断に任せるし、好きにしていいから。その代わり、蓮司が乱暴したこと、許してください。本当に、ごめんね)」


「そ、それは……っ、別に……」


「(けど、一つお願いがあるの。今後、この噂を流した人が私に関する新しいツイートをしたとしても、あなたはそれに何も反応しないで無視するって、約束してくれる?)」


「そんなの……簡単ですけど……」


「(ありがとう。じゃあ、私からのお願いはそれだけです)」


「……え。っていうか、本当にそれだけでいいんですか?もし、今先輩が教えてくれたことが事実なら、反論した方がいいに決まってるのに……」



眉を顰め、未だに真実を探して瞳を揺らす彼女へと笑みを零すと、私は静かに首を振る。


 
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