四百年の誓い
 「どうして今まで黙っていたの。……なんて訊くまでもないよね。幹事長に命令されたってことだよね」


 「……」


 「黙って俺から身を引けって、おそらくそう強要されたんだよね?」


 「ごめんなさい……」


 美月姫はただ謝り続けた。


 「きっと美月姫のみならず、周囲の人たちも全て幹事長に丸め込まれたのかな。美月姫の両親は言うまでもなく」


 「私……。親や将来を天秤にかけられて、命令を拒絶できる勇気がなかった……」


 いつしか声が涙ぐんでいる。


 優雅は焦る気持ちは高まれど、これ以上質問を重ねるとますます美月姫を追い込むと判断し、ためらった。


 しかし最後に一つ、問わずにはいられなかった。


 「まさかとは思うけど。もうすでに京さんと何かあったわけじゃないよね?」
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