四百年の誓い
 「美味しい……」


 まだ外は明るく、夕食にはかなり早い時間帯だったけれど、昼を食べそびれた美月姫はおなかがすいていいた。


 優雅も昼ご飯食べていなかったらしい。


 いつも食べているものよりははるかにランクが上の、まろやかな舌触り。


 美月姫は夢中になってお寿司を味わっていた。


 「テレビつけようか」


 食事中は会話より食べることに夢中で、部屋の中が静かだったため、優雅がテレビをつけた。


 「今日先発のタオル王子、完封に向かって万全の投球を見せています!」


 ちょうど地元球団の試合が中継されていた。


 時刻は夕方五時ちょっと前。


 試合も終盤へと差し掛かったところだった。


 「野球なんて見る?」


 「うん。好きだよ」


 「じゃ、つけておくね」


 お寿司を味わいながら、ビール。


 野球中継の流れる部屋で、二人は窓の外の西日をふと見つめた。
< 27 / 395 >

この作品をシェア

pagetop