二人の穏やかな日常

結局私は富井くんと帰り道を歩いている。

なんだこれ。今日が初対面だぞ。
このままでは完全に富井くんのペースだ。


「富井くんさあ」
「うん」
「肉食系なんだね」


最近の男は草食化していると嘆かれている中、富井くんは草食の〝そ〟の字も見当たらない。


「そうかな」
「言われない?」
「言われる。まあでも俺としては、百合ちゃんにとっての主食系男子になりたいかな」


富井くんは、素晴らしいドヤ顔で私を見つめる。

何言ってるのこの人?


「……はあ」
「どんな魅力的な肉や野菜が側にあろうと結局欲する米のような、そんな男になりたい」
「あはは……」


やばいこの人。めんどくさい。
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