ゾッとするホラー短編集
「薫、何を言ってるの。




何が呪いよ。




馬鹿馬鹿しい。




たとえ幽霊になって

出てきたとしても、

たかだか小野田真理子じゃない。




ビビらなくても大丈夫よ」






「綾子、そんなこと言っても、

実際に直美は死んだのよ」






「小野田真理子なんて、

私たちのイジメに

耐えきれなくて、

自殺した負け犬じゃない。




そんなヤツは、

もう一度、

いじめてやればいいわ。




早く成仏できるようにね」






私はそう言って、

薫に強気を装っていたが、

本当は内心、不安だった。






直美の次は、私かも……。






そんなことを考えると、

寒気がして、私の体が震えた。






〈 あの子、

何で自殺なんか…… 〉






私はそう思いながら、

小野田真理子を

いじめていたときのことを

考えていた。
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