ゾッとするホラー短編集
私は茶髪のイケメン男性、

ひろぽんさんを一目見て、

どうしようもないくらいに、

心が揺れた。






あんな素敵な男性と

恋も知らない三十代女性、

香川桜子では、

あまりにも容姿に差があり過ぎて

釣り合わない。






きっとひろぽんさんは、

私を見た瞬間に、

私に失望するのでは

ないだろうか?






〈 私は麻美子に

なれないのかしら?




もしも私が麻美子ならば、

あの素敵な男性と

お付き合いすることが、

できるかもしれないのに…… 〉






私はひろぽんさんが、

麻美子に送ってきた

優しいコメントの数々を

思い出し、

勇気を振りしぼって

前を向いた。






〈 あの優しい

ひろぽんさんなら、

デブでブスでチビな

香川桜子を

受け入れてくれるかも…… 〉






私は震える足で、

駅ビル一階の喫茶店に

入っていった。
< 200 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop