ゾッとするホラー短編集
「あと二階と一階を見れば
終わりね。
早いとこ見て、もう帰りましょ。
この病院、
やっぱり気味が悪いもの」
恵子が消え入るような小声で、
みんなにそう言った。
「恵子、あとちょっとだよ。
幽霊なんて、本当はいないよ。
そんなことくらい、
恵子だってわかるだろ?」
拓海がそう言い終わったとき、
病院内に響くような
女の悲鳴が聞こえてきて、
私たち四人は、
その場で立ち止まった。
私はこの助けを求めて
いるような悲鳴に、
心臓が止まってしまうかと
思うくらいに驚き、
呼吸が乱れ、
冷たい汗が流れた。
私たち四人は、
きっと同時に、
同じことを思ったに
違いなかった。
誰もいるはずのない
廃墟の病院の中に
私たち以外の誰かがいる……。
終わりね。
早いとこ見て、もう帰りましょ。
この病院、
やっぱり気味が悪いもの」
恵子が消え入るような小声で、
みんなにそう言った。
「恵子、あとちょっとだよ。
幽霊なんて、本当はいないよ。
そんなことくらい、
恵子だってわかるだろ?」
拓海がそう言い終わったとき、
病院内に響くような
女の悲鳴が聞こえてきて、
私たち四人は、
その場で立ち止まった。
私はこの助けを求めて
いるような悲鳴に、
心臓が止まってしまうかと
思うくらいに驚き、
呼吸が乱れ、
冷たい汗が流れた。
私たち四人は、
きっと同時に、
同じことを思ったに
違いなかった。
誰もいるはずのない
廃墟の病院の中に
私たち以外の誰かがいる……。