ゾッとするホラー短編集
「何、今の悲鳴?




何なの? いったい、何?」






恵子がさっき聞こえてきた

女の悲鳴に怯えて言った。






「今、女の悲鳴が

聞こえてきたのって、

一階だよな」






ずっと余裕の態度を

見せていた拓海が、

顔をひきつらせてそう言った。






「ヤバイよな。




この廃墟の病院に

誰かいるのかよ。




でも、そんなことって……」






健二がそう言ったとき、

私は健二の背後に

見てはいけないものを

見てしまった。






私は恐怖で顔を歪め、

悲鳴を上げ、

そして、叫んだ。






「け、健二くん……。




健二の、う、後ろに、

女の子が……、立っている」
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