ゾッとするホラー短編集
「健二、祥子、早くしろ!




ヤツが来るぞ!」






拓海の悲鳴にも似た叫び声が、

暗くて長い廊下に響いた。






「祥子、早くしろ!




みんながお前を待ってる」






『あなたの心臓を……、

ちょうだい……』






私は聞き覚えのある

その不気味な声を聞いて、

ゾッとして、

心臓が止まる思いがした。






私はその不気味な声に反応して、

顔を上げると、

私の目の前に、白いブラウスを

血で赤く染めた

幼い女の子の幽霊が立っていた。






私がその女の子の幽霊の

顔を見たとき、

私の目が

幼い女の子の幽霊の目と

合ってしまった。






幼い女の子の幽霊は、

私と目が合うと、

薄気味悪く微笑んだ。
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