ゾッとするホラー短編集
恵子が怒りながら、

拓海にそう言うと、

健二が二人の会話に口を挟んだ。






「恵子、大丈夫だよ。




そんなにビビらなくても。




幽霊なんて、出やしないって。




オレたちはさぁ、

その幽霊が出そうな

怖い場所に行って、

スリルを楽しむだけだから」






「でも健二くん、

それって、私も怖いわ。




そんなところに行って、

私たち本当に大丈夫かしら?」





私は健二と拓海の言葉に

不安を覚えて、

思わず健二にそう言った。




「祥子、大丈夫だよ、

心配するな。




たとえ幽霊が出ても、

オレがお前を守ってやるからさ、

祥子は黙って、

オレの後ろをついて来いよ」






健二が私にそう言ったので、

私は小さく頷いた。
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