ゾッとするホラー短編集
私は、拓海と恵子が

うらやましかった。






私たちは今、高校二年生で

私のまわりの友だちには、

ちゃんと恋人がいたりしている。






拓海と恵子はもう、

一年以上付き合っている

恋人同士だ。






それなのに、

私はまだ、恋人を作れずにいた。






私は、廃墟の病院に

肝だめしには

行きたくなかったが、

健二が私に言ってくれた

「オレの後ろをついて来いよ」

って言葉が、うれしかった。






もしかしたら、

今日の肝だめしのおかげで、

今よりも健二と仲良く

なれるかしら?






私はうつむきながら、

そんなことを考えていた。
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