あの日、あの時、あの場所で。
「なんて、杏奈はなんて答えたんですか?」

「生きる理由が見つかったんです。ってな。ニコニコしながら答えてくれたんだよ。」

その言葉を聞いたとき、美穂の目から大粒の涙がポロポロと溢れた。

「だから、君たち3人をさっき見た時、君たちが生きる理由何じゃないかって思ったんだ…」

蓮也は涙が溢れるのを止められなかった。


「杏奈…っ」


「さて、本題だ。杏奈ちゃんの容態だが。」

「杏奈は、大丈夫なんですか?」

「杏奈ちゃんは、
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