天使の梯子
逃げ腰な楓に強引に迫って、ここでまた逃げられでもしたら生きていけない。
俺的には昔とそう変わらないんだけど、まぁ嫌われたくなくて遠慮してたからな。
楓がいなくなる直前とか……忙しすぎて楓になかなか会えなくて毎日イライラしてたし。
久しぶり会うと我慢できなくて結構激しく楓を求めてたと思うんだけどな。
でもまあ、たしかにいい年してさかりすぎたかもしれない。これからいくらでも抱けるんだから、楓のために少しぐらい我慢してもいいか。
そう思った俺は、仕方なく楓の身体を離す。
「ごはん作ってくれたの? いい匂いがする」
俺がそう言うと、楓の顔がパッと明るくなった。うーん、かわいい。
「うん、食べる?」
俺の答えに満面の笑みを浮かべる楓がかわいくてたまらなくて、またフツフツと欲望が頭をもたげる。それを隠して微笑んで、ぐっとこらえた。
「もちろん」
本当は楓を食べたいけど、と心の中で呟いて俺は楓の背中を追ってリビングの椅子に座る。
それから楓の作ってくれた、朝食兼昼食を食べ始めた。