天使の梯子

「俺は、早く楓と暮らしたいよ。ていうかさっさと諏佐にしたい」


本当ならとっくにそうなってるはずだったのに、いろんなことが重なって四年も離れてしまった。


本気で片時も楓と離れたくない俺は、つい事を急いでしまう。


もう俺の両親には電話で報告していて、元々楓のことは気に入ってたから手放しで喜んでくれている。


楓の両親も賛成してくれたとは聞いたから、俺たちの結婚になんの障害もない。あとはとっとと話を進めるだけだ。


「楓のご両親が都合いいなら、明日にでも挨拶行くけど?」


「ダ、ダメ。当直明けでしょ?」


だけど肝心の楓が、ここに来て結婚に対して逃げ腰だ。


「平気だし。楓、俺と結婚したくなくなっちゃった?」


楓の態度に不安になってそう聞く俺に、楓がばっと顔をあげて首を横に振る。


「だ、だって。あ、暎仁くん、なんか……激しくて。一緒に暮らしたりしたら、身体がもたなそうなんだもん」


真っ赤な顔のかわいすぎる楓にムラッとするけど、ここは我慢しなくちゃいけない気がする。


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