天使の梯子

な、なんなの本当に。あんな余裕の表情で言ってたくせに、こんなふうに怒るなんて意味が分からない。


「どうでもいいわけないだろ、あれは嘘だ。カッコつけてた。ああ、そうだ、直哉。一発じゃ足りねぇわ」


直哉さんを振り返った諏佐さんの顔を見て、座り込んでいた直哉さんの顔がひきつる。


私も見た。怒っているなんてもんじゃない。


放っておいたら本当に、直哉さんのことをどうにかしてしまいそうだ。


あ、悪魔を超えて魔王みたいな顔してた。しかも笑ってるのがまた、すごく怖い。


「覚悟しろよ、直哉」


低い声で直哉さんを見下ろして手をポキポキと鳴らしている諏佐さんを止めようと、慌てて抱きつく。


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