訳あり少女
「ありゃ。興味津々で聞いてくると思ったのに。予想外だなぁ
ねぇ、劉鳴ちゃんはさぁーこぉいうこと、興味ない?」
そう言いながら後ろから軽く胸を触られる
『…今包丁持ってるの
言いたいことわかる?』
「おーこわいこわい
なんだ興味ないかぁ。ざんねぇん」
「劉鳴ちゃんはさぁ何のためにココきたわけ?
他の女共と同じ理由?それとも居場所を求めてきた?そうだとしたら出てってくれない?
ココは劉鳴ちゃんみたいな闇に染まり切った子にはキツいと思うよ?
俺が慰めてあげるからでて『いい加減にしてくれる?』…え?」
やっと離れたかと思ったら、さっきヘラヘラしていたのはどこへいったのか
低い声で威嚇するように言ってきた
こいつ…。
『私は傷の舐め合いをしにここへ来たわけじゃない。きっかけは向こうが話しかけて来たから
でも普通なら相手にしなかった
私の力だけを欲しがってるやつらと同じなら
でも嶺二達は違った。私に居場所をくれようとした。そんな人初めてだった
だから動揺もしたし信じてもいいかなって思えた
でも倉庫に来てほしいって言われた時はやっぱり戸惑ったよ
私の力が目当てなのかとも思った
だからその時は気付かなかった。自分が泣いていることに
………………………私、物心ついてから泣くのはその時が初めてだったんだ。
信じて裏切られたらその時はその時考えようって思って今日ここにきた』
料理を進めながら一気に喋った
こんなに喋ったのはいつぶりだろうか
どうしてだろう。口が止まらない
本能が言ってる。こいつを救ってやりたいって
「はっ。それで?
嶺二達にそんなこと言われたぐらいで自惚れちゃってんの?劉鳴ちゃんバカ?
自分の物事のいいように考えるのは勝手だけどさぁ。結果的にあいつらを傷付けるのは劉鳴ちゃんなんだよ
あいつらを信じてないお前が俺の大事なやつらに近付くな」
『確かに私は嶺二達を信じてない
だけど私自身変わりたいって。そう思えたから
嶺二達といれば自分が変われるんじゃないかって思ったから
私はあいつらの傍にいたい』
私の本心だった
「ふ…ざけんな。ふざけんな!!!
なんで。なんで女のお前が!あいつらに近付くんだよ!
俺は女が嫌いだ!だから触れさせないために俺達に近付いてくる女達を片っ端から抱いた!!
だから…お前もそうしようと思ったのに…
なんで…なんでうまくいかないんだよ…」
壁に寄りかかりながらずるずる座り込む色葉
『色葉。あんた、何にそんな怯えてんの?』
そう言うとバッと顔を上げて勢いよく立った
「なにいってんの?俺が怯えてる?
ふは、頭おかしんじゃねぇ?なんで俺が女何かに怯えなきゃなんねんだよ。
俺は『じゃあなんでそんなに震えてるの』っっ」
そう。震えていたんだ。色葉は
まるで何かに怯えているかのように。体が小刻みに震えていた
ねぇ、劉鳴ちゃんはさぁーこぉいうこと、興味ない?」
そう言いながら後ろから軽く胸を触られる
『…今包丁持ってるの
言いたいことわかる?』
「おーこわいこわい
なんだ興味ないかぁ。ざんねぇん」
「劉鳴ちゃんはさぁ何のためにココきたわけ?
他の女共と同じ理由?それとも居場所を求めてきた?そうだとしたら出てってくれない?
ココは劉鳴ちゃんみたいな闇に染まり切った子にはキツいと思うよ?
俺が慰めてあげるからでて『いい加減にしてくれる?』…え?」
やっと離れたかと思ったら、さっきヘラヘラしていたのはどこへいったのか
低い声で威嚇するように言ってきた
こいつ…。
『私は傷の舐め合いをしにここへ来たわけじゃない。きっかけは向こうが話しかけて来たから
でも普通なら相手にしなかった
私の力だけを欲しがってるやつらと同じなら
でも嶺二達は違った。私に居場所をくれようとした。そんな人初めてだった
だから動揺もしたし信じてもいいかなって思えた
でも倉庫に来てほしいって言われた時はやっぱり戸惑ったよ
私の力が目当てなのかとも思った
だからその時は気付かなかった。自分が泣いていることに
………………………私、物心ついてから泣くのはその時が初めてだったんだ。
信じて裏切られたらその時はその時考えようって思って今日ここにきた』
料理を進めながら一気に喋った
こんなに喋ったのはいつぶりだろうか
どうしてだろう。口が止まらない
本能が言ってる。こいつを救ってやりたいって
「はっ。それで?
嶺二達にそんなこと言われたぐらいで自惚れちゃってんの?劉鳴ちゃんバカ?
自分の物事のいいように考えるのは勝手だけどさぁ。結果的にあいつらを傷付けるのは劉鳴ちゃんなんだよ
あいつらを信じてないお前が俺の大事なやつらに近付くな」
『確かに私は嶺二達を信じてない
だけど私自身変わりたいって。そう思えたから
嶺二達といれば自分が変われるんじゃないかって思ったから
私はあいつらの傍にいたい』
私の本心だった
「ふ…ざけんな。ふざけんな!!!
なんで。なんで女のお前が!あいつらに近付くんだよ!
俺は女が嫌いだ!だから触れさせないために俺達に近付いてくる女達を片っ端から抱いた!!
だから…お前もそうしようと思ったのに…
なんで…なんでうまくいかないんだよ…」
壁に寄りかかりながらずるずる座り込む色葉
『色葉。あんた、何にそんな怯えてんの?』
そう言うとバッと顔を上げて勢いよく立った
「なにいってんの?俺が怯えてる?
ふは、頭おかしんじゃねぇ?なんで俺が女何かに怯えなきゃなんねんだよ。
俺は『じゃあなんでそんなに震えてるの』っっ」
そう。震えていたんだ。色葉は
まるで何かに怯えているかのように。体が小刻みに震えていた