続★俺だけの家政婦さん
「本気?・・・なにに?」

野末くんに問いかけたが

「ってか、いつ飯にしてくれんの?俺、めっちゃ腹減ってんだけど」

とかわされてしまった。


その後、急いで晩ご飯の支度にとりかかかった。

お米を炊くのをやめて、今日は冷蔵庫の中にある物で

パスタを作った。

よっぽどお腹が減っていたのだろう。食事中の会話は全くなく

野末くんはもの凄い勢いでパスタを平らげた。

私はと言うと食欲よりもさっきの野末くんの一言一言が気になって

ほとんど手つかず。

そんな私の皿をみて野末くんは「いらないなら食べていい?」

と私の分のパスタまで平らげた。

全く、誰のせいで食欲がないと思ってんのよ!と言いたい所だけど


よくよく考えてみれば私が何でこんなにムキになってんの?って

事よ。

野末くんは、この作品に関して文句一つ言わなかった。

だったらそれでいいはずなんだけど・・・

文句を言わなかったことに私はモヤモヤしている?

いや、そうじゃない。

物語そのものはフィクションだ。だけどモデルは私たち。

そしてめっちゃくちゃハッピーエンド。

こっぴどく振っておきながら、いなくなって相手の存在の

大きさを知って・・・なんて夢物語の中だけ。

実際はどうよ。フラれたまんまで雇われの身。

比べちゃいけないけど、この夢と現実の差にモヤモヤしてる。

しかもこの男のせいで

まともな恋愛すら出来なかった。
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