続★俺だけの家政婦さん
私が知っている限りだが野末くんに彼女がいたのは一回だ。

たしか二こ上の当時三年の人で、名前は知らないけど凄く綺麗な

人だったことは憶えてる。

だけど長くは続かなかった。

別れた理由までは知らないが、冬休み明けに『女は面倒くせ~』と

クラスの男子にぼやいていたのが耳に入った程度だ。

「ねぇ……野末くん、彼女作んないの?」

彼女がいれば今日みたいに呼び出されることもないし

私も楽なんだけどという軽い気持ちで聞いて見た。

すると野末くんが本から目を離し、私を見る。

「俺、基本、知らない人とか話をしたことのない人はNGなんだよね。
 俺の事をわかってて、趣味も同じだったり、話をしていて
楽しい奴?そういう人がいいの。だからさっきみたいに
初対面みたいな人は問題外」

野末くんの気持ちはわかる。たしかにそうだよね。

一目惚れを否定するわけじゃないけど、ある程度相手の人柄を

知ったうえでの方が楽しいよね~。

私は納得するようにうんうんと大きく頷いた。

「だからさ、栞里みたいな女の子だったら考えるかもね」

野末くんはまた視線を本に戻したが

今の発言が私を大きく変えてしまった。
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