続★俺だけの家政婦さん
ハッ…ハッ…ハ~ッ…

電車を降りると走った。

こんなに走ったのは何年だろうという位目標に向かって

ひたすら走った。

そして、私は野末くんの玄関先で大きく深呼吸をすると

勢いよく戸を開けた。


「野末くん!」

私の声に書斎にいた野末くんが飛び出してきた。

「し…栞里」

野末くんの顔を見たら必死に抑えていた涙が一気!

「この本…最悪」

「え?」

涙でぼやけて野末くんの顔がよく見えない。

だけど言わなきゃ…

「なんでラストだけフィクションなのよ。ちゃんと自分の言葉で
言ってよ。あんなあとがき書くくらいならなんで言ってくれないの?
私がこの1ヶ月どんな思いで過ごしてきたかわかる?
野末くんのせいで他のお宅で仕事をする気になれなくて…今じゃ
事務仕事。ハッピーエンドなんてほど遠いんだから!
どうしてくれるのよ!」

だめだやっぱり私、この人のこと好きなんだ。

大嫌いだ、黒歴史だって言っておきながら

忘れることが出来なかった。認めたくなかった


すると野末くんが私を力一杯抱きしめた。

「好きだ……好きだ」



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