続★俺だけの家政婦さん
これほどまで遠回りな恋があっただろうか。

最初は私が追いかけて、そして玉砕後、今度は彼が私を追いかけてきた。

でも私はそんなこと何も知らず、彼とのことをなかった事、封印したい

最大の出来事だとつい最近まで思っていた。


しばらく玄関で泣いていた私を野末くんが抱きしめながらまるで

赤ちゃんを落ち着かせるように背中を優しく一定のリズムで叩いた。

落ち着きを戻すと私の手を優しく握ってリビングのソファーまで誘導した。

そして「すぐに戻るから」とキッチンに入り、

冷たいアールグレーを作って持ってきてくれた。

「ありがとう」

私はグラスを受け取るとまるでお水を飲むかのように一気に飲んだ。

「落ち着いた?」

野末くんが私の横に腰掛けた。

私がこの家で住込みの家政婦をしていたときに比べると明らかに

距離が近いことに気がつき今更だけど緊張してきた。

そして改めてここに来てからの自分の発した言葉を思い出した。

『どうしてくれのよ!』

なんか私の言った言葉って責任とってよ!って相手に強要してる感がない?
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