続★俺だけの家政婦さん
「料理の内容の事を言ってるんじゃない」

「は?」

「な・ん・で・一人分しか用意してないの?」

「え?意味がよく・・・わからないんだけど」

野末くんは不機嫌全開でどかっと椅子に座ると私を

睨むように見上げた。

そして自分の席の向かいがを指さす。

「お前の分の食事もここに出せ」

「なんで?」

「いいから早く出せ。いいか。食事は2人一緒にする」

なぜ怒られるのか訳がわからない。

「は?なんで?私は家政婦よ。お客様と一緒に食事とかありえなんだけど」

というのは建前で本音は


あんたとだけは一緒に食事なんかしたくない!


「だったら・・・これは命令だ。朝、昼、晩の3食は俺と一緒にすること。
そのために食費も多めに入れたんだ。わかった?家政婦さん」

な、なによこれ。

只でさえこの男の家で住込みの家政婦なんかやめたいって言うのに

なんで食事まで一緒にしなきゃなんないのよ。

これって完全に嫌がらせだよね。


「私と一緒に食事をしたって会話もないし、つまらないと思うけど?」

最後の抵抗を試みる。

「それは家政婦さんの考えだろ?俺は楽しめる。会話がなくてもな。
だから、今から君の分の食事が出る間では食べない。
早くださないと折角のカレーが冷めちゃうな~~~」

してやったり顔の野末くんにこれ以上口答えは出来なかった。
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