続★俺だけの家政婦さん

その声はだんだん私たちのいるリビングまで近づいてきた。

そして、その声はリビングで止まった。

「あ～～～！先生～～！こんにちは～！」

紺色の七分袖のシフォンの切り替えのあるカットソーに膝下丈のフワッとした

柔らかいラインの白のスカートで現れたのは

くりくりっとした目にミディアムボブ、語尾をあげるしゃべり方は

一見若そうに見えるがきっとわたしたちと年齢が近いに決まってる。

彼女が何者なのかはわからないが随分と親しそうにしゃべりかけるのは

もしかして･･･担当編集者さん？

そう思いながらキッチンから２人の様子を伺う。

だが、野末くんは視線だけを彼女に向けるとあからさまに嫌そうに唇と歪める。

「何で来るの？俺、午前中に短編のファイルあんた宛に送ったけど？」

やっぱり担当編集者･･･ってことは

『DAYS』の編集者？