あなたの愛に深く溺れてしまいたい
「こっちの社員は、俺と仕事したくないだろ。来て、すぐに感じた」

「………」

「けど、お前は俺に対して普通だよな。普通というか、上司に対する態度じゃないよな」

「っ、すみません」


いや、本当に。上司に対する態度じゃないよね…。


偉そうに生意気な口きいてるけど、この人、上司なんだよね…。


「別に俺一人でもいいんだが、俺だってこっちに来た初日だ。こっちの仕事の話くらいできるだろ、10年もいるんだから」

「だっ、だから!10年は余計です!!」


あーもう!やっぱりこんな男が上司だなんて思いたくもない!!


「でも私、本当に外に出ることがないんですよ?役立たずで終わると思いますが」

「そんなの最初から期待してない」

「……そーですか」


この人って、人の感情があるのだろうか。


ちゃんと人から生まれてきたのだろうか。


そんなことを考えているうちに、着いてしまった。


柴咲課長が車を停めると、早く解放されたかった私は、すぐさま車から降りた。


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