あなたの愛に深く溺れてしまいたい
「いらっしゃいませ」


中に入ると一人の女性が、すぐさま対応してくれた。


「柴咲と申します。松谷(まつや)はいますか?」

「はい、松谷ですね。ただいまお呼びしますので、お待ちください」


柴咲課長は〝松谷さん〟という方を呼んでもらうよう、お願いすると急にフロアを歩き出したので、私も後を追うことにした。


「おぅ、柴咲。お疲れ!」

「あぁ、お疲れ」


すると、小走りで走ってきた男性が私たちの前に現れた。


そしてなぜか松谷さんは柴咲課長のことを、呼び捨てで呼んでいた。


「あれ?柴咲の彼女?」

「お前、バカなの」

「相変わらずクールだねぇ!」


松谷さんは私の存在に気付くと、すぐに柴咲課長に突っかかった。


けど、そこはやっぱりこの男。私に対する態度と同じくらい冷たかった。


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