あなたの愛に深く溺れてしまいたい
＊堕ちてく女
次の日。何となく自分が悪いことをしてるんじゃないか、と心で思いながら出勤した。


「先輩、おはようございます！」

「あ、前田ちゃん。おはよう」

「あれ？先輩、なんだか……」

「えっ、なに…？」


出勤してきた前田ちゃんの言葉に、不安になる。


なに？なにかバレた？！あれ、昨日松谷課長に跡付けられたっけ…？！


全然余裕がなくて覚えてない…。どうしよう…。


そう思っていたのに、前田ちゃんから出た言葉は私の予想してた言葉とはまったく違っていた。


「なんか、昨日よりスッキリしてますね！」

「え…？」

「お酒飲んで発散できたみたいですね！」

「あー、うん…そう、みたい…」


もう、そう言うしかなかった。まさか流されて、同じ会社の課長とえっちしたなんて言えないし…。


ましてや相手には奥さんがいて、しかも継続することになりそうなんて、口が裂けても言えない…。


前田ちゃんと話をした後、いつものように仕事を始めた。


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